ひみつつうしんのカードダス自販機

90年代のカードダス、PPカード、バンプレストカード等を紹介するブログです。

悪魔くん パート1 カードダスリスト

まずは番号確認用の画像リストから。

1→2→3

4→5・・・と並んでいる。

以上の通り、キラ6種、ノーマル36種の構成だ。

 

悪魔くんのパート1は1989年の発売だ。カードダスは1988年から発売されているので最初期の作品と言える。この年代のカードダスは古さ以上に、材質や製法的に劣化しやすい。キラは箱出しでも表面が泡っぽくなっていたり、ノーマルに裁断ズレが見られる場合もある。それでも悪魔くんのパート1とパート2を見比べると、1989年のうちに何らかの革新があったことが分かる。ノーマルに変化は見られないが、キラはパート2の方が質が良いように見える。

 

キラの質、耐久性が本格的に上がったのは薄いプラ板の上にプリズムを貼るようにした1996年頃からだが、そこに至るまでにもプリズムは少しずつ変化を見せ、1991年ごろにはだいぶ質が安定していた。そうなる前の最初期のカードダスはどこか鈍い光を持ち、それが味わい深くもある。

 

長くなったが悪魔くんの話をしよう。1963年に始まった漫画、悪魔くん。副題と掲載誌を変更しながら1年ほどの連載を幾度か繰り返し、コミックボンボン連載時にアニメ化された。それが1989年だ。25年以上かけてアニメ化を成したのである。

 

つまり子供の頃に読んでいた世代がアニメを作り、このカードダスを作ったのだ。彼らは燃え上がったに違いない。その気合いが東獄大帝とゴーレムなどのカードに表れているように思う。通常、カードダスはでかいキャラを縦型に配置する。横型で配置するならアップが基本だ。しかし悪魔くんパート1ではでかいキャラを横型配置し、しかも全身を写している。

 

だがどうだろう。でかく見えるのだ。これはひとえにキャラデザの力である。身体を大きく、顔を小さくという非常にシンプルな手法でキャラをでかく見せる水木先生。そのバランスの取り方がうますぎるので、小さなコマの中にいてもデカさが伝わる。逆に、アップ目に配置しても小柄なキャラはきちんと小柄と伝わる。アニメ絵ではあるが、水木先生の凄さがはっきりと伝わるように縦型と横型をキャラに合わせて効果的に使い分けているように思う。大変優れたカードダスなので、全2弾、しっかり揃えておきたい。