ワンピースハイパーバトル、デジタルモンスターカードゲーム、金色のガッシュベルThe card battleなど、2000年代初頭から劇的に増えた薄めのカード。その胎動期にあたる1999年に発売されたクロノクロス。90年代前半のカードとは一線を画す質感とデザインである。
以降、角プリを持つカードはかなり減り、個人的にすごく寂しかった時期だ。筆者がカードダスを買い始めたのは小学生の頃、伝説の巨人あたりから。当然コンプを追える経済力はなく、好きなカードを引けるかの勝負だった。このカードとワンピースのビジュアドあたりが(学生時代に)情熱を持って自販機を回した最後の作品だったかもしれない。その後かなりの期間を経てカードダスクエスト、ワールドトリガー、ウルトラ怪獣コレクションなどが出るまでは新しいカードに熱中することはなかった。(戦国大戦には無茶苦茶はまっていたが)それまではひたすら抜け番を埋めていた。バンダイが旧来のデザインに分かれを告げたことが1人のコンプ廚を生み出してしまったとも言える。全然クロノクロスのことを語れていないが、個人的にそういうターニングポイントとしての重要なカードである。そして同じ時期に同じ悲しみを感じていた人はきっといただろうと確信している。