まずは番号確認用の画像リストから。
43→44→45→46
47→48・・・と並んでいる。
以上の通り、ディフラ1種、プリズム9種、ノーマル48種の全58種だ。
このカードは1997年に発売された。FFⅥのカードダスはパート2で焼き直しが行われたことが問題だったが、今作もキラの一部がパート1の焼き直しである。ただしⅥと違い、ノーマルが新規なため、比較的新しい印象を覚える。
セフィロスはディフラ、キラ、ノーマル共に存在感が凄まじく、シーンのチョイスもハズレがない。
また、ノーマルのパノラマがとても良い。複数のカードをつなげるパノラマカードは、カードダスよりも一回り大きいトレカタイプにも多く見られている。ただこれらの問題として、顔が真ん中で切れていたりすると、ファイリング時の見た目が悪くなってしまう。ギニュー特戦隊など、センターにキャラが来る構図は犠牲になる訳だが、真ん中に居座らないギニューなどギニューではないので、ここがパノラマカードの難しいところだ。FFⅦのカードダスは、この問題を見事にクリアしている。まずは野村氏が描いた元絵を見てみよう。
ルーファウスが中央にいるようで、微妙に左に寄っている。中央で分けてもルーファウスの顔をギリギリ切らずに済むラインだ。筆者にはこの微妙なズレが、ルーファウスのキャラクター性を表しているように思えてならない。
次に、改めてパノラマを見てみよう。
右のレノの位置が、元絵とは違うことがお分かり頂けるだろうか。すなわち、ルーファウスの位置をより左にズラすために、明確な調整がなされているのだ。そして素晴らしいのは、ルーファウスもレノも、この位置がとても似合っていることだ。デザイナーがイラストレーターの仕事を高めた好例と言える。
思えば、FF7は常に最先端の映像美を我々に見せてくれている。アドベントチルドレンを見た時は新時代の到来に感動したものだ。むろん2024年に発売されたリバースの滑らかさは言うまでもない。筆者が女性ならヌルヌル動くセフィロスの唇に接吻を試みたかもしれない。そして背景がまたとんでもない訳だが、何が言いたいかというと、このカードダスはそんなFFⅦの名を背負えるだけの優れたセンスを持っているということだ。正直、ジャンボカードダスでも良かったと思う。
次回はFFⅧに移っていこう。
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